紫外線療法で全身黒焦げ

■紫外線療法で全身黒焦げ

困りはてた私に、医師は紫外線療法を施しました。紫外線療法とは、アメリカで人気のSFテレビドラマ「スタートレック」に出てくる瞬間移動装置のよぅなマシンの中に入り、人工の紫外線を浴びることで、アトピーを治療する方法です。期待して臨んだ紫外線療法でしたが、結果は芳しくありま せんでした。私は全身が黒焦げ(赤焦げ?)のよぅになつてしまつたのです。

私は、この街ではあまりみかけない、珍しい黄色人種でしたので、紫外線療法の加減がまちがつて
いたのかもしれません。主治医がわざわざ私の自宅まで電話をしてきて、救急車の出励が必要ないかたずねてきたので、それなりに深刻だったのではないかと思います。私は2日間、ベッドから起きあがることも苦痛で、発熱とのどの渴きに苦しむ羽目になりました。同僚たちが入れ替わり立ち替わりやってきては、私の皮府の症状を子細気に観察し、「訴えれば金がとれる」とそそのかす人までいました。

この人工の日焼け跡は、そのあと2年以上、ダサいビキニ姿のょうに残り閉口したものです(ちなみにこの紫外線療法、効く人には効き目抜群だそうです)。

紫外線療法に懲り、フルタイムで働いていた私は、結局ステロイド外用剤で症状をコントロールす るしかなくなりました。かくして、私は、はじめてアトピー患者として、社会生活の洗礼を受けたわ けです。研究もゆきづまり、その上アトピーの惡化が加わり、アメリカで働きつづけることを断念せ ざるを得ませんでした。

96年5月、私は8年暮らしたアメリカに別れを告げ、帰国することにしました。ステロイド外用剤

の使用を再開してから半年以上が過ぎていましたが、ステロイドを休薬することはできませんでした。

ステロイドを止めれば、すぐに症状が出てしまうからです。私は、不安をかかえながらも薬をやめる

ことができないまま’日本での生活をスタートさせることになつたのです。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です