心音 赤ちゃんは母親の「心音」より「砂嵐」がお好き?

心音 赤ちゃんは母親の「心音」より「砂嵐」がお好き?

あなたは右利きですか?それとも左利き?たとえ、あなたの利き腕かどちらであったとしても、赤ちゃんを抱くときは必ず左腕でかかえ、赤ちゃんの頭が自分の左胸にくるように抱くはずだ。誰もが見すごしがちな、こんなちよっとした疑問に、興味をもった科学者がいた。

その科学者とは、L•ソールク博士だ。彼は、ニユーョークのセントラル.ハーク内にある動物園で、サルの母親がいつも小ザルを左側の胸に抱いているのに注目したのだった。そのときの彼の観察によれば、母ザルはその日小ザルを四十二回抱いた、っち、四十回は左側に抱き、右側に抱いたのはたったの二回しかなかつたという。

ソールク博士はさっそく、サルの母親で見られた「左胸で抱く」現象が人問の場合にも当てはまるかどうかを実験した。その結果、右利きの母親二百五十五人を出.越後四日間観察し、八三%の母親が左側で抱くことを確認したのだった。そして、同じく左利きの母親三十二人についても謂べたところ、七八%の人がやはり左側で赤ちゃんを抱えた。つまり、利き腕が右か左かにかかわらず、ほとんどの母親は赤ちゃんを左腕で抱き、赤ちゃんの頭が自分の左胸にくるようにしていることが証明されたのだった。その理由はと母親に間くと、右利きの母親は「左腕で抱くと、右腕が自由に使えるでしよ、っ」といい反対に左利きの母親は「左利きだから抱きやすいの」と答えたという。

このように、母親が赤ちゃんを左側に抱く理由を、自分なりにどう説明しようとも、利き腕に閲係なく、赤ちゃんはほとんど母親の左胸に抱かれるのだ。

心臓の鼓動と関係があるのでは、と思いついた。赤ちゃんは母親の胎内にいるとき羊水の中に浮かびながらいつも母親の心臓の鼓動(心音)を聞いていたはずだ。いまでは、胎児とはいつても、音のない暗黒の世界に生きているわけではなく、光も感じれば、母親の話し声さえ聞いていることが徐々にわかつてきている。そして、胎児にとっていつも耳元で一定のリズムで優しく響いているのが母親の心音で、生1れてからもその心音を聞くと心地よさを感じるのではないだろうか、と博士は考えたのだった。

はたして、実験の結果はそのとおりになった。泣いてむずかる赤ちゃんにスヒーかーから心音と同じ効果音を流して聞かせると、ほかの音を聞かせた場合より、力なり高い頻度で赤ちゃんが泣きやむことが確かめられたのだ。また、心音を定期的•継続的に問いている新生児とそうでない新生児とでは、同じ量のミルクを飲んでも成長(体重の増加)に差があることまでわかつた。こうして、母親の心音が赤ちゃんにとって「最高の子守歌」だという「神話」ができあがったのだった。

と、ここで「神話」といったのにはわけがある。じつは最近、この「神話」に「本当か?」と問題提起した日本の科学者たちが現われたからだ。たしかに、心音がある程度赤ちゃんに精神的やすらぎを与えていることは事実だ。しかし、心音が「最高の音」かとなると話は別問題なのだ。研究者らがさまざまな音を赤ちゃんに間かせて実験した結果、赤ちゃんにとつての最高の子守歌は、意外なことにTVの放送終了接に流れるザー、ザーという音(ホワィト.ノィズ)、俗にいう「砂嵐一の音であることがわかったのだ。

母親の心音が「砂嵐」に負けた!?この事実は、母親と赤ん坊の聖なる結びつきを信じている者にとってはショックな事件だつたかもしれない。ただし、なぜ「砂嵐」の昔が赤ちゃんに対してそのような効果をもつのかについては、問き慣れない音に注意が向いた赤ちゃんが、不快な感情を一時的に忘れるだけのことという可能性もある。継続して其に入る音ということであれば、やはりーの心音がもっとも?らぎをも たらすとも考えられる。そしてやはり、心音を響かせるために、母親たちは無意識のうちに赤ちゃんを左側に抱くのではないだろうか。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です