低タンパク血症と高脂血症の状態になるため厳しい食事制限が必要(ネフローゼ症候群)

食事について

タンパク質を少し控える

低タンパク血症を補うため、これまでは高タンパク食がすすめられてきました。

しかし、治療効果がない ばかりか腎障害の心配が指摘され、現在では良質のタンパク質(肉、魚介、大豆製品など) を一日男性70g、女性60g程度に控えてとるようになっています。

塩分制限は厳重に

むくみ、腹水などがみられるときは’ 塩分は0にします。

水分を制限する

むくみが強く、尿剤が少ないときは特に厳しく制限します。

カリウム不足に注意する

ステロイドや利尿剤を使用しているときは、尿量が増加してカリウムが排泄されてしまうので要注意。

動物性脂肪を避ける

特にコレステロ—ル が高くなるので、植物油を利用します。

有効な栄養成分について

グリシニン・・・尿タンパクの量を低下させる

グリシニンがネフローゼ症候群によいわけは?

大豆タンパクのグリシニンには血清コレステロールの低下作用があり、高コレステロールになるネフローゼ症候群ではこ れらの効果が期待されます。

さらに、作用のしくみは明らかではありませんが、ネフローゼ症候群では、大豆タンパクの摂取によって尿タンパクの量が効果的に低下したという報告もあります。

上手に摂取するには?

グリシニンは大豆タンパク質の50%近くを占める成分で、カルシウムやマグネシウ厶によって凝固、沈殿しますが、これを利用した食品が豆腐

さらに凍結•乾燥させたものが高野豆腐です。これらの物理的な特性はグリシニンの変化によるものと考えられています。

納豆ゆばきな粉といった大豆製品からでも摂取できます。

アメリカでは、いち早く大豆タンパクの価値に注目し、大 豆タンパクだけを袋入りで販売していますが、日本ではソーセージ、かまぼこな どの増置材として利用されています。

大豆はタンパク質の利用効率でみても、肉や魚、卵などに次ぐ良質のタンパク質 で、しかもサポニンや食物繊維も含むため、コレステロール低下食品としてネフローゼ患者にはおすすめの食品です。

EPA (エイコサペンタエン酸)・・・炎症を軽減させる

EPAがネフローゼ症候群によいわけは?

動物実験ですが、魚油がネフローゼ症候群を改善したり、腎臓保護に有効に作用することが報告されています。

また、n- 3系列脂肪酸(EPAなど)とn- 6系列脂肪酸(リノール酸など)の配合が1対3の食用油を摂取すると、腎臓の保護にはたらくという報告もあります。

EPAが、炎症を起こす化学物質の産生を変え、症状が減少すると考えられています。

上手に摂取するには?

脂肪の多い魚に多く含まれています。

鮮度に注意して、できるだけ脂肪を逃がさない刺身や煮物で効率的にとりましよう。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です